2026.8.15
仕立ての現場に立っていると、よく尋ねられます。良いスーツとは何ですか、と。
結論から言えば、肩・襟・袖の三点です。
まず肩。体の厚みに沿って、自然に収まっているか。
次に襟。首の後ろに吸い付くか。
そして袖。
腕を下ろした時の落ち方です。
三つが揃うと、着る人は服の存在を忘れます。
反対に、どれか一つが欠けると、一日の終わりに疲れが残ります。
鏡の前で腕を上げ下げしてみてください。生地が引っ張られず、肩の線が崩れなければ、良い仕立てです。
既製品でも、お直しで近づけることはできます。

ただし限界もあります。

型紙の段階から体に合わせる仕立てには、後からは出せない自然さがあります。
迷ったら、一度ご相談を。
北野の工房でお待ちしています。
